IEEEがファーウェイ(Huawei)の活動制限を解除

IEEEがファーウェイ(Huawei)の活動制限を解除

この記事は3 分 32.3 秒で読めます。

IEEEがファーウェイ(Huawei)の活動制限を解除

米国商務省の産業安全保障局(BIS)がファーウェイとその関連会社のうち68社を米国輸出管理規則EAR)の対象リストに追加したことにより、米国電気電子学会IEEE)は 2019/05/29 にファーウェイとそのリストのIEEEメンバーの活動を制限しました。
しかし、2019/06/02に IEEE は編集および査読活動に対する制限を解除。
これら一連の流れに関する内容をやさしく説明します。

今回は、米国電気電子学会(IEEE)がファーウェイの活動の制限したが、最近解除したというニュースを紹介したいと思います。

avatar

Saki

avatar

質問者

難しそうな話ですね。
IEEEってあまり馴染みがなくて、よくわからないのですが。

そうですね!
自宅や職場でLANって使ってますよね?
LANの規格を制定したのはIEEEで、IEEE802なんですよ。

先にIEEEがファーウェイの活動を制限したニュースの話からしますね。

avatar

Saki

IEEEがファーウェイのIEEEメンバーの編集および査読活動を禁止したニュース(2019/05/29)

Saki

米国商務省の産業安全保障局(BIS)が米国輸出管理規則(EAR)のリストにファーウェイ(Huawei Technology Ltd.)およびその関連会社のうち68社を追加しました。
なお、EARの違反には、罰金または刑罰を含む重大な民事または刑事罰が科されます。

このリストに基づき、IEEEは一時的に該当するファーウェイおよび関連会社に所属する学会員がIEEEの出版物の編集および査読活動を禁止しました。
一般に公開されていない特定の活動に参加することを制限する米国政府の規制に準拠していたものです。

ただし、個人のメンバーシップ、企業のメンバーシップ、および投票権などに引き続き参加することができ、IEEEのデジタルライブラリおよびその他の出版物を購読してアクセスすることもできます。
技術論文を投稿、 IEEEが主催する会議や会議に参加して出席なども可能です。

つまり、会員としての活動の中でも、一番重要な部分の活動を制限したわけです。

avatar

質問者

この制限って、どんな意味があるのですか?

この意味を知るためには、IEEEがどんな組織なのか知る必要がありますね。
IEEEの概要に触れてみたいと思います。

avatar

Saki

IEEEという組織

Saki

ウィキから引用

1963年1月1日に設立。
対象とする分野は、電気工学を源流とする通信・電子・情報工学とその関連分野に及ぶ。
学会の目的は、電気および電子工学、電気通信、計算機工学ならびに関連分野の教育的・技術的進歩である。
専門分野ごとに計39の分科会を持ち、それぞれに会誌(論文誌)を発行している。

2018年時点で、世界最大の技術専門家組織であり、世界160か国以上に423,000人以上の会員がいる。

IEEEは標準化活動(規格の制定)を行っている。標準化に関する活動は、内部組織のIEEE Standards Association(IEEE-SA)が行っている。この学会が定めた規格の名称は”IEEE”で始まる。

つまり、世界最大の技術専門機関ですね。

日本にも事務所があり、メーカーなどから1万人以上のメンバーが所属しています、

家電などの軽電だけではなく、発電所などの重電でもIEEEで制定した規格が採用されています。

デスクトップ型などのパソコンにあるIEEE1394端子も当然IEEE規格です。
IEEE xxxxと頭文字に “IEEE” と書かれていれば、その大半はIEEE規格を使用しています。

ここで重要なポイントは、IEEEの標準化活動(規格の制定)です。

先ほど紹介したLAN規格にはIEEE 802.11b,g,nなどのwiki規格もありますし、その中には通信手順(通信プロトコル)の他、使用する周波数帯なども含まれています。

ファーウェイを主に考えた場合。

Wi-fi 6 ロゴ

最近、ファーウェイ絡みでなにかと騒がれている5G(第5世代移動通信システム)でも使用されるであろう Wifi6 IEEE 802.11ax)(1gbps〜)もIEEEの規格です。
特にスマフォをはじめとする移動体通信端末は、世界中の多くのエリアで使用できなければなんの意味もありませんし、売ることすらままならなでしょう。

つまり、IEEEの規格の編集や査読に参加できないということは、メーカーにとっては不都合が生じたり、不利益になることも十分にありえるのです。

それに、ファーウェイは通信関連機器を主軸としたメーカーですから、主な通信規格を決めているIEEEで制限を受ける事自体、かなり痛手でしょう。

avatar

質問者

なるほど、IEEEから制限は将来的に大きな痛手になるのですね。

ところが!

avatar

Saki

IEEEのスタンスと2019/06/02のファーウェイに対する制限の解除

Saki

IEEEのスタンスとしては、非政治的、非営利団体として雇用主に関係なく、すべての人に開かれた組織であるとしています。

IEEEは米国商務省から、EARの輸出規制の制限がIEEEの(出版)活動に適用できるかどうかについて説明(競技)を受けました。
この結果に基づいて、ファーウェイおよびその関連会社のメンバーはIEEEの出版プロセスに査読者および編集者として参加できるものとし、制限を解除したのです。

IEEEの一時的な制限については、IEEEのボランティアやメンバーを法的リスクから保護するために一時的に行われたものであり、合法的な処置であったと、コメントしています。

avatar

質問者

ファーウェイは大きなリスクから回避できたのですね。

胸を撫なで下ろしたのはないでしょうか。

avatar

Saki

ITカテゴリの最新記事